2007年04月23日

日米カキ礁シンポジウムレポート3 アミーオイスターリーフの可能性

レポート1はこちらです。
レポート2はこちらです。

 引田の事務所、アミーマンボス前に拡がる安戸池には、
牡蠣礁の源といえそうな牡蠣だまりが少しばかりあります。
我々地元民が美味しく食べすぎているためか、なかなか
成長しませんが、放っておいたらどうなるでしょうか?

安戸池水面.jpg

 安戸池は、以下の理由により、天然牡蠣の繁殖に適した、
恵まれた環境となっています。
 一つは、安戸池の周りを囲む森林等の養分です。
安戸池は、周辺の約2/3を森林や住宅、田畑に囲まれており、
そこから養分が直接流れ込んでいます。一般的な牡蠣の養殖場
は、そういった養分の供給源が近くにないため、人為的に
プランクトンなどの供給が必要ですが、ここ安戸池において
はその必要がありません。
 もう一つは、安戸池に流入する引田の海水です。讃岐山脈は、
浸食を受けた花崗岩と、その上に堆積した礫岩などの互層が
不整合関係にあり、上が透水層、下が不透水層になっています。
山脈に降り注いだ雨は不整合面でせき止められ、瀬戸内海
には流入せず、境界層沿いに東方に下り、引田の海底から
湧出していると想定されます。
牡蠣だまり.jpg天然牡蠣が繁殖しています。

牡蠣生存中.jpgしかも生きています。

 そこでAOGでも今期、米国の例にならって牡蠣殻を詰めた
ふとんかごを牡蠣礁の土台として、漁礁効果と水質浄化能力の
検討を始めます。牡蠣礁は、レポート1で示したとおり、
様々な生き物の住処となります。それだけ多くの生き物が
集まるようになれば、安戸池の養殖魚などに餌を与える
必要もなくなるでしょう。そして、安戸池は三番瀬のような
富栄養状態ではありませんが、より美味しく安全な牡蠣を
提供するためにも水質浄化をしなくてはなりません。

牡蠣はいずこへ.jpg

 沖合いの一部区域を禁漁にし、牡蠣礁を育てる一方、手前
の浅瀬部分では、手軽に簡単に、美味しい牡蠣を皆様に提供
できるよう、新しい種板の研究も続けていく、方針です。
posted by sazanamy at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 牡蠣情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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